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劉備玄徳の素顔

劉備玄徳の素顔

島崎 晋 著
本体 891円(税別) ※電子書籍の価格は各販売ストアにてご確認ください。
発売日 2020-12-04
仕様 新書判/240P
ISBN 978-4-295-20083-3
『三国志』の愛読者とまでいかずとも、ゲームや映画、漫画など何らかの形で『三国志』に接したことのある人なら、劉備の名は耳にしたことがあるに違いない。 彼のことをあまたの英雄が活躍する壮大なストーリーの主人公と口にする方もいるだろう。 では、劉備のヒーローらしいエピソードを挙げよと言われたら、何と答えるか。 個として武勇を発揮する場面か、計略を鮮やかに決める場面か。おそらくどちらも口ごもるにちがいない。 次に劉備の性格について問われたら、何と答えるか。 聖人君子の鑑、いや優柔不断だと語る人もいるはずで、およそ乱世の主人公には似つかわしくないのである。 講談や芝居でも、主役は闘将・関羽か、名軍師・諸葛亮であり、それは現代の小説や漫画でも同じだ。 名君なら曹操を推す声が多く、美男と言えば周瑜で決まりなど、いつの時代、どの分野でも劉備の名が一番に挙がることはまれだった。 劉備とは、いったいどのような英雄であったのか。 豊富な文献・史料を駆使し、虚と実が入り混じる正体に迫っていく。

目次

はじめに
序 章 演義と正史のギャップ
劉備は二重人格だった
ふたつの『三国志』
劉備を正統化した人びと

第一章 一族期待の星
劉備の出自 
学びの縁
徒党を組む
黄巾の乱
転戦の日々

第二章 群雄割拠の狭間
第三の選択肢
劉備、徐州へ
公孫瓚との決別
呂布との愛憎
許での日々
袁紹の後ろ盾

第三章 新たな出会い
退屈な日々
三顧の礼
民の護衛を優先
赤壁の戦い
経済的な安定

第四章 漢を継ぐ者
いざ益州へ
成都入城
天が与えた好機
関羽死す
漢を継ぐ者

第五章 劉備の聖人君子化
無謀な親征
武陵蛮工作
戦を知らない
白帝城に死す
書き換えられた劉備像
おわりに
参考文献