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医療崩壊の真実

医療崩壊の真実

渡辺 さちこ 著/アキ よしかわ 著
本体 1500円(税別) ※電子書籍の価格は各販売ストアにてご確認ください。
発売日 2020-12-23
仕様 四六判/208P
ISBN 978-4-295-20085-7
コロナ禍の医療ビッグデータ分析で、メディアが報じる「医療崩壊」とは全く異なる真実が浮き彫りになった。 米スタンフォード大学の医療経済学者として、また米国および日本を拠点とする医療コンサルティング会社の幹部として長年、日米の医療を俯瞰してきた著者が新型コロナウイルスが病院経営に与えた影響、現在の医療界に横たわる数々の問題をデータとともに分析。客観的なデータが暴く、コロナ以前からの医療クライシス。日本医療の「急所」と病院現場が取るべき戦略とは。 「新型コロナでベッドが足りなくなる」、「ベッドが不足して医療崩壊が起きる」と恐れられた予測は実態から乖離していたのです。問題は日本全体の病床数そのものではなく、コロナ患者を受け入れた医療機関の病床機能や専門医師などの医療資源について、場所やタイミングなど「配分」の問題であることがみえてきました。コロナ患者を受け入れた医療機関で必要な医療資源が不足していたり、受け入れていなかった施設の中には充足していたけれどコロナ対策に活かされず有効活用されなかったりといった医療資源もありました。医療資源「配分」の問題の背景に、日本において〝病院数過多〟による医療資源の「分散」という深刻な問題があるのです。今回コロナがその「分散」の問題を「医療逼迫・医療崩壊」という形で炙り出したのです。(本文より)

目次

■はじめに 新型コロナが日本医療で浮き彫りにしたもの

■第1章 新型コロナウイルスが病院に及ぼした破壊的影響
「病床不足による医療崩壊」の危機とは/全国の急性期病院3~4割のデータを分析/コロナ入院患者の7割は軽症だった/肺炎、ウイルス性腸炎、急性気管支炎の「患者が消えた」 ……他

■第2章 コロナ前から日本医療は「崩壊」の危機だった?
日本は世界一のベッド数、「急性期病床大国ニッポン」/「患者のため」か「病院のため」なのか/「外来で可能な医療」実施のハードル/「素泊まり入院」試算、8900億円の衝撃 ……他

■第3章 需要と供給のミスマッチ――「医療崩壊」を避けるためには
日本医療の歪んだ現実/一般病棟やICUはどれほど逼迫していたのか?/コロナ受け入れ病院の4割強で集中治療専門医存在せず/重症患者が「一般病棟」で軽症患者がICUを利用していた? ……他

■第4章 日本病院会」相澤孝夫氏鼎談――「医療と介護を存続させるための解決策」
コロナ禍の「医療崩壊」は「10年後の日本社会」/「おまかせ医療・おまかされ医療」の限界/コロナ禍における「保健所」の機能/「医療介護福祉総合提供施設」による役割分担 ……他