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地形と歴史から探る福岡

地形と歴史から探る福岡

石村 智 著
本体 891円(税別) ※電子書籍の価格は各販売ストアにてご確認ください。
発売日 2020-10-06
仕様 新書判/272P
ISBN 978-4-2952-0036-9
博多っ子も知らない福岡発展の秘密! 世界で最も住みやすい都市。 明太子、博多ラーメンのうまかもんの街。 巨人に代わって常勝軍団となったプロ野球「ソフトバンクホークス」の本拠地……。 人びとをひきつけてやまない福岡。 九州北部に位置し、荒海で有名な玄界灘に臨み、目と鼻の先には朝鮮半島、さらに中国大陸があった。 海路を通じてもたらされる外来文化の影響を強く受けた福岡は、日本列島の中でも稲作がいち早く始まった最先端の地であり、鎌倉時代にはすでに「チャイナタウン」が街中にあったとされている。 日本に伝来した多くの文化は、博多を通じて伝播したとしても言い過ぎではないだろう。 一方、博多は文化の入り口だけでなく、平安時代の刀伊の入寇、さらに鎌倉時代にはモンゴル軍の襲来「元寇」という異民族の襲来を受ける窓口ともなった。 日本の海賊「倭寇」が跋扈した基地にされ、さらに博多商人たちがアジアに目を向けた貿易港の歴史もあった。 本書は、旧石器時代から近現代に至る「アジアの玄関口」福岡の繁栄を歴史と地形から読み解き、さらに、この地に生きる人々の人生や伝統的な祭りや食といった文化に光をあてるものである。 現在、「世界で最も住みやすい都市」のひとつと謳われる、街の魅力とは何なのか。福岡の歴史と地理に隠された秘密が、その魅力を深く知るきっかけになれば幸いである。

目次

第一章 早くから開けていた「福岡」
ホモ・サピエンスが日本人になるルート 
縄文海進時代の九州 
福岡平野は内海のラグーンだった
稲作を縄文時代からとした「板付遺跡」
志賀島から中国と交流の証し「金印」を発見
「魏志倭人伝」に登場する末廬国、伊都国、奴国、不弥国とは
邪馬台国九州説の中心地「甘木・朝倉」
呉が九州で人狩りをしようとしていた?
朝鮮半島と倭を結ぶ鉄の道
宗像神社と海の正倉院「沖ノ島」
地名に残る神功皇后伝説
博多繁栄の礎になった袖の湊は平清盛が造ったのか
天然の良港「博多」はアジア世界の玄関口に
軍事・外交の拠点になった大宰府「鴻臚館」 ほか
第二章 「福岡」にある外国人受け入れの下地
金隈遺跡の高身長の遺骨は渡来した「弥生人」か
那国の候補地「須玖岡本遺跡」は弥生時代のテクノポリスか
西新町遺跡は砂丘の上の交易都市だったのか
日宋貿易の宋商人も居住する博多
中世の博多にあった「チャイナタウン」
自治都市であった「博多」
キリシタン大名と博多
アジアに乗り出す博多商人 ほか
第三章 中央に対抗する「福岡」  
新羅に呼応した「筑紫君磐井の乱」
大宰府で起こった「藤原広嗣の乱」
大宰府と菅原道真の左遷
九州で再起する平氏
再起をかけた足利尊氏の多々良浜の戦い 
南北朝での大宰府の攻防
明が「日本国王」とした懐良親王
キリシタン王国を目指す大友宗麟
九州制覇をもくろむ黒田如水
旧領に返り咲く立花宗茂の意地 ほか
第四章 対外戦争の窓にもなった「福岡」
神功皇后の「三韓征伐」と朝鮮半島への軍事介入
白村江の敗北で水城、大野城、基肄城を築城
平安を謳歌した朝廷を驚愕させた刀伊の入寇
二度の蒙古襲来に九州の武士たちが奮闘
明を滅亡へ追いやる倭寇の活動
秀吉の朝鮮出兵の前線基地になった博多と名護屋 ほか
第五章 多様な政治力を醸成する「福岡」
「オッペケペー」で政治を風刺した川上音二郎
アジア主義を貫く政治団体「玄洋社」
俠客から国会議員になった吉田磯吉
東条英機を批判した「国家主義者」中野正剛
A級戦犯となって処刑された広田弘毅首相 ほか
第六章 独自の文化を持つ「福岡」
大がかりな装飾古墳
日本の「禅」は福岡から
朝鮮人陶工がもたらした伊万里・有田のワザ
玄界灘が閉じられた長い時間
東京、上海、ソウルと同距離にある博多
からくり人形から大手電機メーカーへ
地下足袋から世界のタイヤメーカーへ
炭鉱と大衆演劇
福岡出身の芸能人が多い理由
豚骨ラーメン・明太子という食文化 ほか

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